こんにちは。せとうち整骨院の石川です。
大阪出身で高校の時に山梨に行き、また専門学校で大阪に戻って社会人になり香川に来ました。香川に来て5年以上経ちました。
「手当て」と書くように手を使ってケガなどを治していくので手の感覚を大切にしいます。身体や筋肉の状態をよく触って(触診)把握し、よく患者様のお話をお聞き(問診)して、患者様のお悩みや痛みを根本から改善できるように日々努力しながら一所懸命にサポートさせていただくのでよろしくお願いします。
高校生サッカー部の腰痛|疲労骨折・腰椎分離症ではない腰痛を改善し1か月で競技復帰|坂出市せとうち整骨院
高校生のサッカー選手にとって、腰痛はパフォーマンスを大きく低下させるだけでなく、思うように練習できないストレスにもつながります。
特に成長期の選手では、「ただの筋肉痛だろう」と無理をして練習を続けることで、症状が長引いてしまうケースがあります。
今回は、高校1年生・サッカー部の選手に発症した腰痛について、整形外科で検査を受けたものの疲労骨折や腰椎分離症は否定され、その後も腰痛が続いていたため当院を受診された症例をご紹介します。
結果として、身体の状態を確認しながら施術と運動療法を段階的に行い、6月中旬に発症した腰痛が7月中旬にはサッカーの練習をフルメニューすることができ、完全復帰することができました。
※本記事は一症例についての内容であり、すべての腰痛が同じ経過で改善することを保証するものではありません。
1. 高校1年生サッカー部|今回の腰痛症例
今回ご紹介するのは、高校1年生のサッカー部の選手です。
普段からサッカーの練習をしていましたが、6月中旬、ゴールを運ぶ際に腰に痛みを感じたことがきっかけでした。
その後、ミニゲームを行って走っていると腰の痛みが強くなり、プレーにも影響するようになりました。
「少し休めば良くなるだろう」と様子を見ていましたが、腰痛がなかなか改善しなかったため、後日整形外科を受診。
検査の結果、心配されることの多い疲労骨折や腰椎分離症は認められませんでした。
しかし、その後も腰の痛みが続いていたため、当院へ来院されました。
2. 来院時の症状
来院時には、以下のような症状が確認されました。
- 腰痛が継続している
- 前屈で腰に痛みが出る
- 後屈で腰に痛みが出る
- 腰を回旋すると痛みが出る
- SLR(下肢伸展挙上テスト)30度で腰痛が誘発される
- 動き始めの「初動時痛」がある
- サッカーで走ると腰痛が増悪する
特に、単に腰を押して痛いというだけではなく、腰を動かしたときや下肢を動かしたときに腰部へ疼痛が誘発される状態でした。
高校生アスリートの場合、腰痛がある状態で無理に練習を続けると、症状が長期化する可能性があります。
そのため、まずは痛みを出している動作や身体の使い方を確認していきました。
3. 身体をチェックすると「腰」以外にも問題が
今回のケースで重要だったのが、腰だけを診るのではなく、全身の動きと筋肉の状態を確認したことです。
検査を進めていくと、身体にいくつかの特徴が見られました。
S字弯曲が強い
身体全体の姿勢を確認すると、背骨のS字弯曲が比較的強く、腰椎に負担がかかりやすい状態でした。
さらに、下肢の筋肉にもかなり強い緊張が確認されました。
サッカーでは、
- ダッシュ
- 急停止
- 切り返し
- キック
- ジャンプ
- 方向転換
など、下半身を大きく使う動作が繰り返されます。
そのため、下肢の柔軟性や骨盤の動きは、腰の動きにも大きく関係します。
4. 骨盤が動かしにくく、腰椎に負担が集中していた
今回の身体の状態を確認すると、下肢の筋緊張が強いため骨盤がうまく動かせず、その結果として腰椎の動きが悪くなっていると考えられる状態でした。
本来、身体を前に倒したり、後ろに反ったり、身体をひねったりするときには、骨盤や股関節、腰椎などが連動して動きます。
ところが、股関節周囲や下肢の筋肉が硬くなっていると、骨盤の動きが制限されることがあります。
すると、身体を動かす際に腰椎が必要以上に動かなければならなくなり、腰部への負担が増えてしまいます。
今回の選手も、サッカーの練習量や走る・蹴る・切り返すといった動作の繰り返しによって、下肢の筋緊張が強くなっていた可能性があります。
そこで、腰だけを施術するのではなく、背部から下肢までを含めて身体の動きを整えていくことを重視しました。
5. 施術①|まずは背部・下肢の筋緊張を緩和
最初の段階では、強く運動させることよりも、まず身体の緊張を落としていくことを優先しました。
背部や下肢の筋緊張に対して手技を行い、筋肉の緊張を緩和。
腰部に炎症による疼痛があると考えられたため、電圧コンビネーション治療も併用しました。
痛みが強い時期に無理にストレッチやトレーニングを行うのではなく、
「痛みを抑える」→「身体を動かしやすくする」→「運動機能を戻す」
という順番で段階的に進めました。
6. 施術②|痛みが落ち着いたところでストレッチ
施術を継続することで腰の疼痛が徐々に緩和してきたため、次の段階として下肢のストレッチを取り入れていきました。
今回特に重視したのは、腰だけを伸ばすのではなく、股関節や下肢の柔軟性を高めることです。
サッカー選手は下半身を酷使するため、太ももや臀部などの筋肉が硬くなっていることがあります。
これらの柔軟性が低下すると骨盤の動きにも影響するため、腰痛の改善だけでなく、今後の再発予防という意味でも重要になります。
7. 施術③|骨盤の前傾・後傾エクササイズ
腰の痛みがある程度落ち着いた段階では、施術だけでなく運動療法を取り入れました。
中心となったのが、
骨盤の前傾・後傾運動
です。
骨盤を自分で動かす感覚を身につけることで、腰椎だけに頼らず、骨盤と腰椎を連動させて動かせるようにしていきます。
さらに、腰椎の動きを柔らかくするための運動も取り入れました。
単に「腰を揉んで痛みを取る」というだけではなく、
身体を正しく動かせる状態に戻していくこと
を目標としました。
8. 徐々にサッカーの動作へ復帰
高校生のスポーツ選手の場合、日常生活で痛みがなくなっただけでは「競技復帰」とはいえません。
サッカーでは、
- ジョギング
- ダッシュ
- ストップ
- 切り返し
- キック
- 競り合い
- ミニゲーム
- フルメニュー
など、段階的に負荷が上がっていきます。
そのため、腰痛の状態を確認しながら徐々に運動量を戻していきました。
そして、6月中旬に発症した腰痛は、7月中旬にはフルメニューをこなせるまでに回復。
無事に競技へ完全復帰することができました。
9. 今回の症例から分かる「高校生の腰痛」で大切なこと
今回の症例で重要だったのは、痛みのある「腰」だけを見るのではなく、骨盤・股関節・下肢を含めた身体全体の動きを確認したことです。
高校生のサッカー選手は、練習や試合によって身体に大きな負荷がかかります。
特に、
下肢の筋緊張が強い
↓
骨盤が動きにくくなる
↓
腰椎の動きに負担がかかる
↓
腰痛につながる
という身体の使い方になっている場合があります。
もちろん腰痛の原因は一人ひとり異なります。
今回のように疲労骨折や腰椎分離症が否定されている場合でも、痛みが長く続くのであれば、単に「安静にしていれば治る」と考えるのではなく、なぜ痛みが続いているのかを身体の動きから確認することが大切です。
10. サッカー部の高校生に腰痛が出たら
サッカーでは腰だけでなく、股関節・骨盤・太もも・ふくらはぎなど、身体全体を連動させて動かします。
そのため、腰痛がある選手では、
「腰が悪いから腰だけ治療する」
のではなく、
「腰に負担をかけている身体の使い方がないか?」
という視点も重要です。
特に、
- 練習中に腰が痛くなる
- 走ると腰痛が強くなる
- キックすると腰が痛い
- 前屈・後屈で腰が痛い
- 身体をひねると腰が痛い
- 練習後に腰痛が強くなる
- 腰痛が何日も続いている
という場合には、無理をして練習を続けないことをおすすめします。
成長期の高校生の腰痛では、スポーツ障害などを含めて医療機関での確認が必要になる場合もあります。
11. せとうち整骨院ではスポーツ選手のコンディショニングも行っています
せとうち整骨院では、腰痛などの症状だけを見るのではなく、身体全体の動きや筋肉の緊張、骨盤・股関節の動きなどを確認しながら施術を行っています。
スポーツ選手の場合は、痛みを軽減することだけを目的とするのではなく、
「できるだけ早く競技へ復帰すること」
そして、
「再び痛みを繰り返さない身体づくり」
を目指して、状態に合わせた施術やストレッチ、運動療法をご提案しています。
高校生のサッカー選手で腰痛が続いている方、練習をすると腰が痛くなる方、整形外科で大きな異常はないと言われたものの痛みが続いている方は、一度身体の状態をチェックしてみてください。
12. まとめ
今回の高校1年生サッカー部の症例では、6月中旬に腰痛を発症。
整形外科で疲労骨折や腰椎分離症ではないことを確認したものの、腰痛が続いていたため当院を受診されました。
身体を検査すると、S字弯曲が強く、下肢の筋緊張もかなり強い状態でした。
そこで、
① 背部・下肢の筋緊張を手技で緩和
② 電圧コンビネーション治療で腰部の疼痛をケア
③ 痛みの軽減に合わせて下肢ストレッチ
④ 骨盤の前傾・後傾エクササイズ
⑤ 腰椎の動きを改善する運動
⑥ 状態を確認しながら段階的に競技復帰
という流れで施術を行いました。
その結果、約1か月後の7月中旬にはサッカーの練習をフルメニューすることができ、完全に復帰することができました。
高校生アスリートの腰痛は、早期に原因を確認し、痛みの状態に合わせて適切な負荷で身体を戻していくことが大切です。
腰痛でサッカーの練習や試合を休んでいる選手、腰痛を繰り返している選手は、ぜひ一度ご相談ください。
このブログの記事は「石川翼」が書きました。




