こんにちは。せとうち整骨院の石川です。
大阪出身で高校の時に山梨に行き、また専門学校で大阪に戻って社会人になり香川に来ました。香川に来て5年以上経ちました。
「手当て」と書くように手を使ってケガなどを治していくので手の感覚を大切にしいます。身体や筋肉の状態をよく触って(触診)把握し、よく患者様のお話をお聞き(問診)して、患者様のお悩みや痛みを根本から改善できるように日々努力しながら一所懸命にサポートさせていただくのでよろしくお願いします。
肩のケガから復帰後に肘がしびれた中学生ピッチャー アキュスコープ治療で投球復帰した症例 香川県坂出市|せとうち整骨院
症例概要
患者:中学1年生・男子・硬式野球チーム所属(ピッチャー、キャッチャー、外野手)
主訴:右肘のしびれと投球時痛
以前、整形外科でリトルリーガーショルダー(上腕骨近位骨端線障害)と診断され約3か月間の投球制限(ノースロー)を経て、レントゲンにて骨(骨端線)がくっつき閉じたことが確認され、リハビリはあまりせずに復帰。しかし復帰後2週間ほどで右肘の内側のしびれと痛みが出現し、来院されました。
1. 初期評価と所見
初診時には以下のような状態が見られました。- 肘の屈伸で内側に痛み
- 小指・薬指にかけてのしびれ
- 投球フォーム時、リリース直後に肘の内側で「ピリッ」と電気が走るような痛み
- 尺骨神経溝部(肘の内側のくぼみ)で圧痛あり
- 肘関節の軽度可動域制限(伸展時に不快感)
- 肘関節軽度屈曲位で痛み
- チネル徴候陽性(尺骨神経に沿ってタップしていき神経障害がある所では指先にかけて電気が走るような神経症状が出る)
2. ⚡発症の背景
リトルリーガーショルダーからの復帰後、- 投球フォームを意識しすぎて上半身主導の動きになっていた
- 約3か月の投球制限で肩周囲の筋力が低下し、肘への負担アップ
- 下半身との連動が不十分で、肘へのストレスが集中
- 外反肘(正常では肘を伸ばした時に真っすぐ一直線だが、上腕(肘から上)に対して前腕(肘から下)が外側に向いている状態)による肘内側のストレス
- 練習後のアイシングやセルフケア不足
3. 💡治療方針
痛みと神経症状を早期に抑えるため、せとうち整骨院では**アキュスコープ(微弱電流治療器)**を中心とした施術を行いました。
1. アキュスコープ治療
- 尺骨神経走行部、肘内側の軟部組織に重点的にアキュスコープで施術
- 微弱電流で細胞レベルの電気的バランスを整え、神経再生と炎症抑制を促進
- 1回の施術で「しびれが軽くなった」と自覚
- 肘から前腕、肩甲帯までをつなぐ筋連鎖を緩め、動作時の負担を軽減
- 投球フォームに影響する前鋸筋・広背筋も調整
- 尺骨神経スライド法(神経モビライゼーション)を実施
- 投球時の肘の開きを修正するフォーム指導
- 下半身主導の投球動作を再学習
- 背部から上肢の筋力低下に対するリハビリ指導し実施
4. 🕒治療経過
| 施術回数 | 内容 | 経過 |
|---|---|---|
| 1回目 | アキュスコープ+手技 | 施術後しびれ軽減、痛み半減 |
| 3回目 | アキュスコープ継続+リハ開始 | 投球動作での痛み軽減、可動域改善 |
| 6回目 | 筋膜リリース・フォーム調整 | 軽いキャッチボール再開、しびれ消失 |
| 8回目 | 再発予防トレーニング指導 | ノースロー期終了、フルスロー許可 |
| 10回目 | 最終チェック | 投球時痛なし、完全復帰 |
5. 🏃♂️最終結果と考察
施術開始から約4週間で競技復帰。神経の圧迫が取れ、肘周囲の筋バランスも改善。
アキュスコープによる細胞修復効果と、フォーム修正の相乗作用で早期回復が可能でした。
リトルリーガーショルダー後に肘部管症候群を起こすケースは珍しくありません。
肩をかばうことで肘へのストレスが増すため、再発防止には全身の連動性の改善が重要です。
現在では、週1回の通院でトレーニングとコンディション調整を行い、自宅でのセルフケア・インナーマッスルトレーニングを指導し自宅で続けてくれているおかげで痛みなく野球ができています。
6. 🏥せとうち整骨院でのアキュスコープ治療とは
アキュスコープは、身体の損傷した部位を「電気的に読み取り」、最適な微弱電流を流すことで、組織の修復を促す先進機器です。神経障害・腱炎・関節痛など、従来の電気治療では届きにくい深部の損傷にも効果を発揮します。
▶ 炎症の早期鎮静
▶ 神経の伝達改善
▶ 筋緊張の緩和
▶ 痛みの再発防止
スポーツ障害の早期回復を目指す方に特におすすめです。
7. 🧩再発予防アドバイス
- 投球数の管理(1日70球以内目安)
- 練習後のアイシングとストレッチ
- 胸郭・股関節の可動域維持
- 定期的なコンディショニング施術
8. 📍まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 症例 | 中学1年生 硬式野球(ピッチャー、キャッチャー、外野手) |
| 診断 | 肘部管症候群(リトルリーガーショルダー後) |
| 治療 | アキュスコープ+手技療法+フォーム改善 |
| 期間 | 約4週間 |
| 結果 | しびれ・痛み消失、競技復帰 |
香川県坂出市でスポーツによる肘や肩の痛みにお悩みの方は、ぜひご相談ください。
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このブログの記事は「石川翼」が書きました。




