こんにちは。せとうち整骨院の石川です。
大阪出身で高校の時に山梨に行き、また専門学校で大阪に戻って社会人になり香川に来ました。香川に来て5年以上経ちました。
「手当て」と書くように手を使ってケガなどを治していくので手の感覚を大切にしいます。身体や筋肉の状態をよく触って(触診)把握し、よく患者様のお話をお聞き(問診)して、患者様のお悩みや痛みを根本から改善できるように日々努力しながら一所懸命にサポートさせていただくのでよろしくお願いします。
腰痛と坐骨神経痛でお悩みの方|坂出市 せとうち整骨院
腰痛と坐骨神経痛の関係性について
はじめに
現代社会において、腰痛は極めて一般的な症状であり、日本人の多くが一度は経験するものとされています。厚生労働省の調査によると、腰痛は自覚症状のある疾患の中でも上位に位置しており、その影響は労働生産性の低下、日常生活の質の低下、さらには精神的ストレスにも及びます。中でも、腰痛に関連してよく挙げられる症状の一つが「坐骨神経痛」です。
坐骨神経痛という名称は一般にも浸透していますが、正確には病名ではなく、「症状の一つ」にすぎません。つまり、坐骨神経が刺激または圧迫されることによって生じる神経痛を指すものであり、その原因の多くは腰部の疾患にあります。このブログでは、腰痛と坐骨神経痛の関係性について、原因、症状、診断、治療法などを交えて詳細に解説します。
腰痛とは、腰部(脊柱の腰椎周辺)に痛みや違和感を覚える状態の総称です。腰痛には、明確な原因がある「特異的腰痛」と、原因が特定できない「非特異的腰痛」があります。後者が腰痛全体の約85%を占めるとされており、筋肉や関節の緊張、姿勢不良、心理的ストレスなどが関係していると考えられています。
一方、特異的腰痛には、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折、感染症、腫瘍などの疾患が含まれます。これらの疾患の中には、坐骨神経を刺激し、坐骨神経痛を引き起こすものが少なくありません。
坐骨神経痛は、腰椎から骨盤、臀部、太もも、ふくらはぎ、足先に至るまで伸びる「坐骨神経」が何らかの原因で圧迫・刺激を受けることにより、神経の走行に沿って痛みやしびれ、感覚異常などが生じる状態です。典型的な症状は、片側の臀部から大腿後面、ふくらはぎ、足先にかけての痛みやしびれであり、長時間の座位や歩行で悪化することが多いです。
坐骨神経は人体の中でも最も太く、長い神経であり、その障害によって日常生活に多大な支障をきたす可能性があります。
腰痛と坐骨神経痛の関係
1. 腰痛が原因で坐骨神経痛が起こる
腰痛の原因の一部(特に椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など)は、坐骨神経を圧迫することがあります。これによって坐骨神経痛が引き起こされます。
例:
- 椎間板ヘルニア:腰椎の椎間板が飛び出し、神経を圧迫
- 脊柱管狭窄症:加齢などで脊柱管が狭くなり、神経が締め付けられる
2.共通の原因疾患
腰痛と坐骨神経痛の最も大きな関係性は、共通する原因疾患が多いことです。以下に代表的な疾患を紹介します。
・ 椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、腰椎の椎間板(背骨の間のクッション)が変性し、内部の髄核が外に飛び出して神経根を圧迫する状態です。この圧迫により、腰痛とともに坐骨神経痛が現れることがあります。特に20〜40代の比較的若い年代に多く見られます。
・脊柱管狭窄症
加齢や変形性脊椎症などによって、脊柱管(脊髄や神経根が通る通路)が狭くなり、神経が圧迫される状態です。50代以降に多く見られ、立っていると足がしびれる、歩くと痛くなるが休むと改善する「間欠性跛行」が特徴です。
・梨状筋症候群
坐骨神経が梨状筋(お尻の深部にある筋肉)によって圧迫されることで、坐骨神経痛が引き起こされます。梨状筋はおしりの筋肉なのでおしりをつけて座っていると症状が出てくることが多いです。腰痛を伴うこともありますが、主に臀部から足にかけての症状が中心です。
・腰椎すべり症・分離症
腰椎がずれることによって、脊柱管や神経根が狭くなり、坐骨神経痛を引き起こす場合があります。腰痛と坐骨神経痛が同時に起こる典型的なケースです。
3.神経圧迫による症状の広がり
腰椎における神経の圧迫が局所的な腰痛に留まらず、坐骨神経の走行に沿って下肢まで痛みやしびれが広がることが、腰痛と坐骨神経痛の密接な関係を示しています。つまり、腰部で発生した問題が、神経を介して遠くの部位(足先など)に症状を及ぼすという構図です。
4.坐骨神経痛だけで腰痛を伴わないこともある
一方で、坐骨神経痛があっても必ずしも腰痛を伴うわけではありません。たとえば、神経の圧迫が腰の奥深くで起きていても、腰には痛みが出ず、足だけに症状が出ることもあります。
要点まとめ
項目 | 腰痛 | 坐骨神経痛 |
---|---|---|
主な症状 | 腰の痛み | お尻〜足への痛み・しびれ |
原因 | 筋肉・関節・骨・椎間板 | 坐骨神経の圧迫・炎症 |
関係性 | 原因として坐骨神経を刺激することがある | 腰痛を伴うことがあるが、単独でも起こる |
受診の目安:
- 片側の足にしびれや鋭い痛みがある
- 排尿・排便障害が出ている(重篤な神経障害の兆候)
- 安静にしても改善しない、または悪化する
腰痛と坐骨神経痛を正確に診断するためには、以下の方法が用いられます。
- 問診:症状の出方、どの部位にどのような痛みがあるかを把握する
- 視診・触診:歩き方、姿勢、筋肉の緊張などを確認
- 神経学的検査:腱反射、筋力低下、感覚障害の有無を調べる
- 画像診断:X線、MRI、CTスキャンなどで椎間板や神経の状態を可視化
腰痛および坐骨神経痛の治療は、原因疾患や症状の程度によって異なりますが、主に以下のような方法が用いられます。
保存療法(非手術的治療)
- 薬物療法:消炎鎮痛薬、筋弛緩薬、神経障害性疼痛治療薬(プレガバリンなど)
- 理学療法:ストレッチ、筋力強化、温熱療法、電気刺激療法など
- ブロック注射:神経ブロックや硬膜外ブロックによって一時的に痛みを軽減
- 生活指導:姿勢の改善、体重管理、デスクワークの見直し
手術療法
保存療法で改善が見られない場合や、運動麻痺・排尿障害など重篤な神経障害がある場合には、手術が検討されます。代表的な術式には以下のものがあります。
- 椎間板摘出術(ヘルニアの除去)
- 脊柱管拡大術(狭窄部の除去)
- スクリュー固定術(すべり症に対する固定)
腰痛と坐骨神経痛は非常に密接に関係しており、腰部の構造的な問題が坐骨神経を刺激することによって下肢にまで影響が及ぶというメカニズムがその根底にあります。単なる腰痛と見過ごさず、症状が足にまで広がっている場合には、早期の診断と適切な治療が重要です。
また、腰痛・坐骨神経痛は生活習慣とも深く関わっており、予防や再発防止には日常の姿勢改善や体幹トレーニング、ストレス管理が効果的です。症状が軽いうちから正しい知識とケアを取り入れることで、長期的な健康維持につながるでしょう。
せとうち整骨院では、NASAで開発された微弱電流治療器アキュスコープや電圧コンビネーション治療といった電気治療で神経の興奮や筋肉・関節の炎症を抑え、痛みや神経症状の緩和したり、はりきゅうで筋肉の緊張を緩和し神経圧迫を和らげたりすることができます。そういった治療と合わせて当院でのストレッチやトレーニングはもちろん、日常生活での気をつけることの生活指導や自宅でできるストレッチや運動・トレーニングなどのセルフケア指導を行っていきます。
まずはどんな些細なことでもお電話等からお気軽にご相談ください。
せとうち整骨院
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香川県坂出市富士見町2-7-20
このブログの記事は「石川翼」が書きました。